北林病院では、1992年11月からSSTを開始しました。現在ではデイケアと病棟を合わせて4つのグループを実施しています。その様子を少しご紹介します。
ある日のデイケアSSTグループです。朝10時、SSTのメンバー10名ほどがいつもの部屋に集まってきます。部屋の中には黒板と椅子があり、壁にはSSTの大きなポスターが貼ってあります。メンバーとスタッフが丸くなって座るとSSTが始まります。まずは気分をリラックスするためにウォーミングアップを行います。準備が整ったところで今日の練習に入ります。SSTでは【自分の気持ちや考えを上手に相手に伝えるための練習】を行います。Aさんは【診察で先生に薬の相談をする】練習、Bさんは【新聞の勧誘を断る】練習、Cさんは【友達を映画に誘う】練習と、各自が毎日の生活の中でもっと上手になりたいことをリハーサルします。その方法は、相手役を決めて実際に演じる「ロールプレイ」を用いて行います。練習の中では他の人の「お手本」を見ることもできます。他のメンバーも、練習の様子をよく見て「良かった点」を伝え、、もっとこうすると良くなることをアドバイスします。こうして練習した課題を、実際の場面で試してみます。これを「宿題」と呼んでいます。1回のSSTでは5名ほどのメンバーが練習し、宿題を設定します。スタッフはメンバーがうまく練習できるようにお手伝いをします。この間、約1時間ですが、楽しい雰囲気の中、あっという間に時間が経ってしまいます。練習が終わったあとは、お茶を飲みながら、今日の感想を話します。そして、メンバー達はデイケアの活動に戻っていきます。 |